歯を失った方の治療
歯を失ってしまう原因は、虫歯や歯周病、事故などです。
失った歯を補う方法として、入れ歯やブリッジ、インプラントと、３通りの方法があります。
当院でははじめて義歯を入れる方には、保険が適用される入れ歯をまず試していただいています。
それで不具合があれば、ほかの方法を選択していただきます。いずれの方法も作った後も歯磨きをしっかり行ったり、義歯のメンテナンスも必要です。
お口の中の状態によって、適用できる方法が限られる場合もありますので、わからないことやご希望があれば遠慮なくご相談ください。
なぜ歯が抜けたままではいけないのか
他の歯に影響を出させないために、はやく治療を行いましょう。
抜けたままにしておくと、抜けたところへ対合している歯が伸びてしまったり、隣の歯が流れ込んでしまったり、残った歯の噛み合わせや歯並びにも影響してしまいます。
また歯がないことにより空気が抜けて発音がしにくくなることもあります。
歯磨きもしにくくなり、磨き残しも増えるので、歯が抜けた場合はいちはやく治療を行いましょう。
入れ歯
入れ歯は作るときに負担も少なく、手入れも簡単です。
ただ食べ物が間に挟まったり、バネが見えるのが気になることもあります。
入れ歯でも、金属のバネの目立たないもの、アタッチメント(磁石)を使用したもの、歯の材質がより変色しにくいものなど、自費のものを含めると、いくつもの種類があります。
治療期間と回数
治療期間：1～3ヶ月程度（個人の口腔状態による）
治療回数：4～6回（調整が必要な場合は追加で通院）
メリット・デメリット
メリット
- 審美性が高い
- 違和感が少ない
- 金属アレルギーに対応可能
- 耐久性が高い
デメリット
- 調整が必要
- 手入れが必要
- 天然歯と比べると噛む力が落ちる
ブリッジ
抜けた歯の両側の歯を削って、橋を渡すように義歯をかぶせます。
どこに義歯を入れるかによって、できる場合とできない場合があります。
入れ歯より、使うときに違和感が少ないという長所があります。
ただし両側の歯が健康な場合は、削ることに抵抗を感じる方もいらっしゃいます。
費用は保険適用になる場合とならない場合があります。
治療期間と回数
治療期間：2～4週間
治療回数：3～5回
メリット・デメリット
メリット
- 治療期間が短い
- 外科手術不要
- 噛み心地が良い
デメリット
- 健康な歯を削る必要がある
- 支えの歯に負担がかかる
- 歯がない部分の骨が痩せる
インプラント
顎の骨に人工歯根を埋め込み、義歯を取り付ける方法です。
残っている歯に負担をかけずに装着でき、自分の歯に近い感覚で使うことができます。
ただし手術が必要となり、全額自費のため高額になります。
当院では口腔外科を専門とする医師によるインプラント治療を行っています。
治療期間と回数
治療期間：4～12ヶ月（骨の状態や手術内容による）
治療回数：5～10回程度
メリット・デメリット
メリット
- 天然歯に近い噛み心地
- 他の歯に負担をかけない
- 長期間使用可能
- 自然な見た目で審美性が高い
デメリット
- 治療期間が長い
- 外科手術が必要
- 自費診療のため費用が高額
- 骨が少ないと適用外になる場合がある
